① 東京科学大学の基本情報と「本当の特徴」
■ 学院・学科構成
東京科学大学は、旧・東京工業大学と旧・東京医科歯科大学が統合して誕生した理工系・医歯学系の最難関研究大学です。
主に理工学系では
- 理学院
- 工学院
- 物質理工学院
- 情報理工学院
- 生命理工学院
- 環境・社会理工学院
といった学院制を採用しています。
最大の特徴は、入学時点での学科選択よりも、基礎学力と専門適性が重視される点。
そのため、「合格=ゴール」ではなく入学後を見据えた本質的な学力設計が不可欠です。
■ 偏差値帯(目安)
全国最難関理系大学群の一角。ただし東京科学大学の入試では偏差値以上に、
- 数学・理科の完成度
- 思考プロセスの正確さ
- 記述答案の質
が強く問われます。
■ 入試方式
- 一般選抜
- 共通テスト
- 学校推薦型選抜
※理工学系では 一般選抜が中心 です。
② 塾視点の一言解説(重要)
東京科学大学は偏差値以上に
「数学・理科の本質理解」と「答案の精度」が合否を分ける大学です。
- 解けるはずの問題で減点される
- 計算過程・論理展開が評価されない
こうした失点が、
そのまま不合格につながります。
だからこそ
「演習量」ではなく
「どこで点が入る答案を書くか」を設計する対策が必要です。
③ 入試制度と配点から見る「合否の分かれ目」
東京科学大学入試の配点構造を正しく理解する
東京科学大学の一般選抜では、大学入学共通テスト(以下・共通テスト)+二次試験(個別学力検査・小論文・面接など) の成績を総合して合否を判定します。
理工学系と医歯学系で配点体系はやや異なりますが、共通テストは「基礎学力の確認」として機能し、二次試験が合否の決め手になることが基本です。
■ 共通テストの配点と割合(理工学系)
理工学系(理学院・工学院・物質理工学院・情報理工学院・生命理工学院・環境・社会理工学院)
共通テストの科目構成は原則として次のとおり(900点満点ベース):
| 科目 | 配点 |
|---|---|
| 国語 | 200点 |
| 数学(ⅠA・ⅡBC) | 200点 |
| 理科(物理・化学・生物・地学から2) | 200点 |
| 外国語(英語ほか1科目) | 200点(リーディング+リスニング) |
| 情報Ⅰ | 100点 |
| 地歴・公民(選択1科目) | 100点 |
| 合計 | 900点満点 |
👉 社会理工系等も共通テスト科目はこの構成で扱われ、総合900点満点の成績を大学側で基準に応じて評価します。共通テストは第1段階選抜(足切り)に使われることがあり、一定水準の得点確保が合格への前提になります。
※理工学系は、共通テストの成績は多くの場合 第1段階選抜(足切り)に利用され、通過後に二次試験へ進む仕組みです(配点比率としては足切り評価が中心)。
■ 二次試験(個別学力検査)の配点(理工学系)
理工学系の主要学院では、二次試験は共通テストとは独立して実施され、個別問題の得点が最終合否に大きく影響します。
例:理学院・工学院・物質理工学院・情報理工学院・生命理工学院・環境・社会理工学院の一般入試では、
| 科目 | 配点 |
|---|---|
| 数学(記述中心) | 300点 |
| 理科(物理・化学等) | 300点 |
| 英語(記述・読解) | 150点 |
| 合計 | 750点満点 |
→ 合計:750点満点 の個別試験が行われます。
👉 理工学系では、共通テスト成績は足切り評価として用い、合格最終判定は主に個別試験の得点で左右される傾向があります(理工系では配点比率が高い)。
■ 医学部(医・保健衛生学・検査技術学)の配点例
医系では共通テスト+二次試験(小論文・面接等)の総合評価で判定します。代表的な例として一般前期入試の配点設計は以下です。
医学部 医学科(前期)
| 区分 | 内容 | 配点 |
|---|---|---|
| 共通テスト | 国語200/数学200/外国語200(リーディング+リスニング含む)/ 理科2科目200/情報Ⅰ100 ※900点満点を500点評価へ換算方式 |
500点 |
| 個別試験 小論文+面接 | 200点 | |
| 合計 | 700点満点 | |
➡️ 合計:700点満点で判定が行われる大学が多いです。
保健衛生学科・検査技術学専攻などでも同様に
| 評価区分 | 配点範囲 |
|---|---|
| 共通テスト評価 | 500~720点 |
| 個別試験評価 | 200~360点 |
で判定されます。
👆 医学部では 共通テストの配点割合が大きく、二次試験も必須 という構成です。
■ 歯学部の配点例
歯学部でも、共通テスト+個別試験で評価します。例として共通テスト500点満点+個別試験200点などの配点体系が一部で確認できます。
| 評価区分 | 配点例 |
|---|---|
| 共通テスト | 500点満点 |
| 個別試験 | 200点 |
歯学系でも共通テストの配点が大きく、基礎学力として共通テストで高得点を取ることが求められます(合否に直接関与)。
■ 共通テストの役割と戦略
東京科学大学の多くの学部・学科では、共通テストは基礎学力をチェックする重要な評価基準です。
共通テストのボーダーラインは学部によって異なりますが、河合塾などの分析では、理工学系では概ね 80%前後の得点率が合格ラインの目安とされています。
医学系では、より高い得点率(場合によって90%近く)が求められる傾向もあります。
👉 共通テストは単なる通過点ではなく、足切り回避+評価ポイントとして重要です。
■ 配点から見える「本当に必要な対策」
この配点構造から言えることは、
- ✔ 共通テストで大きな失点をしないこと
- ✔ 理工系は共通テスト通過後、個別試験での記述力・計算力・英文読解力を高めること
- ✔ 医歯学系は、共通テストで高得点を確保しつつ、小論文・面接でも得点を積み上げること
が最重要になります。
単に知識を詰め込むだけではなく、
「得点する答案の形を理解し」「共通テスト→個別試験へ戦略的に進めること」が合格のポイントです。
④ 東京科学大学の入試問題の傾向分析
■ 数学
- 計算力+論理展開力
- 記述過程が評価対象
- 解法暗記型は通用しない
■ 理科
- 物理・化学中心
- 原理理解と計算精度が重要
- 部分点を意識した答案構成が必須
■ 英語
- 長文読解中心
- 技術・科学系英文への対応力
- 正確な読解と要点把握が鍵
⑤ 合格者に共通する「勉強の進め方」
■ 合格者の共通点
- 基礎問題の完成度が高い
- 計算ミス・論理ミスを徹底管理
- 答案を必ず書き直す
■ 伸び悩む生徒の特徴
- 難問に時間を使いすぎる
- 解けたつもりで終わる
- 記述を軽視する
→ 第三者による答案チェックが不可欠です。
⑥ 学年別・時期別のおすすめ学習ロードマップ
■ 高1・高2
- 数学・理科の基礎徹底
- 教科書内容の完全理解
- 記述・計算の正確性強化
■ 高3前半
- 二次試験対策本格化
- 過去問演習+添削
- 得点戦略の最適化
■ 高3後半(直前期)
- 実戦演習
- ミス削減
- 時間配分・精度の最終調整
⑦ 東京科学大学対策におすすめの教材・参考書
- 東京工業大学(旧)過去問題集
- 数学・理科の記述対策教材
- 教科書+標準〜発展問題集
※重要なのは「解ける」ではなく「点になる」かどうかです。
⑧ 独学・映像授業との違い
東京科学大学対策で最も差がつくのは答案の精度と戦略設計です。
- 独学:自己採点に限界
- 映像授業:理解止まりになりやすい
本コースでは
- 学院別戦略設計
- 記述・計算答案の添削
- 科目横断の学習管理
を行い、「取りこぼさない力」を育てます。







