筑波大学附属高等学校 英語入試攻略のための学習戦略【完全版】
筑波大学附属高等学校の英語入試では、単なる英単語の暗記や文法知識だけでは不十分です。英文全体の意味を正確に読み取る力と、それをもとに自分の考えを的確に表現する力が求められます。設問には読解・文法・英作文がバランスよく含まれており、どの分野に偏っても高得点は期待できません。
そのため、英語の対策では、【総合的な言語運用力】を育てる必要があります。ここでは「読解・表現に必要な思考力の育成」と、「答案の完成度を上げるための具体的訓練」に分けて、学習法を詳しく解説していきます。
もくじ
Ⅰ. 英語的思考力を育てるための学習法
1. 本文の“構造を読み解く力”をつける精読演習
筑波大附属高の英文は、過度に難解な語彙や構文を使わず、中堅〜難関私立中学の英語と比較しても比較的平易です。しかし、それゆえに「なんとなく読めた気になる」危険があります。設問では、本文の細かい論理展開や言い換え表現、文脈に基づく内容把握が問われるため、英文を正確に読む力=精読力がカギを握ります。
✅ 方法とポイント
- 1日1題、短めの英文を“丁寧に”読む練習を取り入れる
目安:150〜250語程度の英文を30分かけて読む
- 構文・品詞分解・接続語の役割をチェックしながら読む
「SVOC」「関係代名詞の先行詞」「倒置」「仮定法」などを明確にする
読み終えた後に要約(英語でも日本語でもOK)を書いてみる
✅ 教材例
-
- 『速読英単語(中学版)』 → 内容把握+語彙力強化に最適
- 『高校入試特訓シリーズ 英語難関徹底攻略33選』→ 文構造の解説が丁寧
- Z会『中高一貫コース』の英文読解教材
✅ 理由
文章の主旨を正確にとらえるには、「前から順に意味を取る」習慣と「文法構造の理解」が欠かせません。「なんとなく雰囲気で読む」癖が残っていると、細かい設問(言い換え、指示語、空欄補充など)で落としやすくなります。
2. 英語で「考え、書く」力を育てる英作文トレーニング
筑波大附属高では、毎年30〜50語程度の自由英作文や英文完成問題が出題されます。これは受験生の「英語で思考を組み立て、伝える力」を評価する部分であり、差がつきやすい分野です。
✅ 方法とポイント
- 週に2〜3題は自由英作文の練習を行う
例:「あなたの好きな季節について」「友人との関係で大切なこと」など、身近なテーマが多い
- 最初は日本語で構成を考えてから、英語に落とし込む
導入→理由1→理由2→結論 という4段構成が基本
- 書いた後は、先生や家庭教師、あるいはAI(例:ChatGPT)などで添削してもらい、ミスの傾向を把握する
主語・動詞の一致や冠詞、時制ミスなどが頻出
✅ 教材例
- 『英作文トレーニング(中学生用)』
- 『英検準2級ライティング対策問題集』→ 内容・文字数が似ている
- 過去問の自由英作文部分をストックして繰り返し演習
✅ 理由
英作文は書いた分だけ上達します。決まった型(テンプレート)に沿って表現を練習することで、思考と文法をつなげる回路が強化されます。また、ライティング力があると読解の設問の答え方(要約・説明)にも良い影響が出ます。
Ⅱ. 答案の完成度を上げる訓練法
1. 時間配分と設問処理スキルの習得
英語の試験でも、答案としての「見やすさ」「正確さ」「時間内の処理能力」が重要です。単語のスペルミスや解答の未記入など、ケアレスミスによる失点はもったいなく、丁寧な答案作成力が差をつけるポイントになります。
英語の試験時間は限られており、長文読解・文法・語彙・英作文など複数の設問形式をバランスよくこなす必要があります。解ける問題から着実に得点する「判断力」も重要です。
✅ 方法とポイント
- 過去問や模試を使って「50分で解き切る」演習を繰り返す
解答順:①文法問題 → ②読解(前半)→ ③作文 → ④読解(後半)など、自分に合った流れを試行錯誤する
- 時間を計って「どこで時間がかかっているか」を記録し分析する
読解に時間を使いすぎて作文が雑になる、ということが多い
✅ 教材例
- 過去10年分の筑波大附属高の過去問
- 全国難関校の模擬問題集(駿台、Z会、市販の予想問題)
✅ 理由
英語の得点を安定させるには、「得点しやすい設問から取りに行く戦略」が必要です。時間配分を誤ると、後半の得点源を落とす危険があるため、時間感覚を日頃から体で覚えておくことが重要です。
2. ケアレスミスを減らす見直し技術の強化
英語では、語順ミス・スペルミス・文法の誤用など、細かなケアレスミスが得点を大きく左右します。特に英作文は、1単語のスペルミスで失点することもあるため、見直しを効率的に行う力が必要です。
✅ 方法とポイント
- 英作文は必ず1文ずつ見直すルールをつける
文の主語と動詞の一致、時制、冠詞、複数形、前置詞を重点的にチェック
- 文法問題では消しゴムを使いすぎず、選択の根拠を残す
復習の際、間違えた理由が明確になるよう工夫する
- 語彙問題や並べ替えは、語順や余計な単語の有無を確認する時間を残しておく
✅ 教材例
- 『中学英語のミスチェック100』
- 『Z会:見直し強化問題集(英語)』
✅ 理由
入試では、1点を争う戦いになります。英語における「見直し力」は、他教科以上に点数差に直結する能力です。見直しの時間を意識的に作る習慣を身につけることで、得点の安定につながります。
まとめ:英語力を“得点力”に変えるために
筑波大学附属高の英語試験は、難問ではなく良問ぞろいの標準的な試験です。裏を返せば、「凡ミスが命取り」「対策次第で差がつく」とも言えます。

今日から始められるポイントは以下の3つ:
- 毎日短い英文を丁寧に精読し、構文と文脈理解を深める
- 週2〜3題、自由英作文で“英語で考え、書く”訓練を続ける
- 過去問演習を通じて、時間配分と見直し技術を体に染み込ませる