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筑波大学附属高等学校 国語入試攻略のための学習戦略【完全版】

筑波大学附属高等学校の国語入試は、記述中心の設問と長文読解が特徴的であり、単なる知識や読書量の多さだけでは対応しきれない、“読み解く力”と“自分の言葉で答える力”が問われます。

現代文・古文ともに出題されますが、特に現代文では、文章の論理構造を把握し、設問に対して的確かつ論理的に答える記述問題が高配点で出されます。そのため、入試を突破するには、読み取る力(読解力)と思考を言葉にする力(表現力)をセットで鍛えていく必要があります。

ここでは、【思考力を育てる学習】と【答案完成力を高める訓練】の二本柱で、筑波大附属高の国語入試に適した学習法を具体的に解説します。

もくじ

Ⅰ. 国語的思考力を育てるための学習法

  1. 「論理の流れ」をとらえる読解トレーニング
  2. 記述力を伸ばす“書いて考える”練習

Ⅱ. 答案の完成度を高める訓練法

  1. 解答順と時間配分を意識した実戦演習
  2. ミスを防ぐための見直し技術の習得

まとめ:国語力は“読んで・書いて・整える”力


Ⅰ. 国語的思考力を育てるための学習法

  1. 「論理の流れ」をとらえる読解トレーニング

筑波大附属高の現代文では、評論文や随筆などが素材文として出されることが多く、内容そのものが難解というよりも、話の構造や筆者の意見と事実を見極める力が試されます。

読解に必要なのは、文章の情報をただ追いかける力ではなく、「なぜ、そう言えるのか」「何を根拠にその結論に至っているのか」という論理構造を理解する力です。

方法とポイント

  • 1日1題、評論文を読んで「主張・理由・例」の構造を把握する練習
    • 「つまり」「なぜなら」「たとえば」などの接続語をマークしながら読むと、構造が明確に見える
  • 読んだ後は、段落ごとの要約を短く書く訓練をする
    • 例:「第1段落:筆者が現代人の情報処理について疑問を投げかけている」など
  • 設問に取り組む際は、根拠となる文に下線を引く癖をつける

教材例

  • 『高校入試特訓シリーズ  国語』
  • 『Z会 ハイレベル国語』
  • 『中学入試 国語読解問題集』(記述問題重視)

理由

現代文が苦手な生徒の多くは、文章全体の構造を理解する前に設問に取りかかり、部分的な言葉に振り回されてミスをします。「文章全体の地図を描く」ような読み方を習慣化することで、どんな設問にも対応しやすくなります。

  1. 記述力を伸ばす“書いて考える”練習

筑波大附属高では、10字〜50字程度の記述式問題が複数出題されます。設問の要求に対して、自分の言葉で論理的に説明する力が求められるため、記述問題が苦手な受験生にとっては大きなハードルとなります。

しかし、記述は一朝一夕で伸びるものではありません。日々の積み重ねによって、正しく読み取り、正確に書く力を養うことが大切です。

方法とポイント

  • 毎日1題は「抜き出しでない記述」問題に取り組む
    • 特に「筆者の主張を説明せよ」「具体例の意味を説明せよ」などの問題に注力
  • 記述を書くときは、次の3点セットを意識する
    1. 設問の要求(どう答えよと言われているか)を正確に把握
    2. 根拠となる文や語句を本文から探し出す
    3. 文法・語順に注意して簡潔に表現する
  • 書いた記述は、添削を受けて必ず「どこが足りなかったか」を分析する

教材例

  • 『記述問題の特訓 国語(中学生用)』
  • 『Z会の記述トレーニング(国語)』
  • 筑波大学附属高の過去問(記述部分を抜き出して反復)

理由

記述問題は、「読み取り」と「表現」の二重の能力が求められるため、日常的な練習が不可欠です。特に「設問の条件から外れてしまう」「抽象的になりすぎる」といったミスが多く見られるため、具体例と論理の一貫性を持った書き方を身につけることが重要です。


Ⅱ. 答案の完成度を高める訓練法

国語では「正しい読み取り」と「質の高い記述」ができていても、答案全体としてまとまりがなければ、高得点にはつながりません。特に筑波大附属高では、答案全体のバランス・論理的な構成・字数制限への対応など、答案完成度が非常に重視されます。

  1. 解答順と時間配分を意識した実戦演習

記述問題が多い国語では、書く時間の配分を誤ると、最後の大問に手が回らなかったり、後半の記述が雑になるという失敗が起きがちです。

方法とポイント

  • 過去問や模試を使って、「50分間で解き切る」訓練を繰り返す
    • 「読むのに15分」「設問を解くのに30分」「見直し5分」など、時間の使い方をあらかじめ決めておく
  • 自分にとって時間のかかる問題のタイプを分析しておく
    • 例:「意見説明の記述に時間がかかる」「本文の語句が多くて読み終わるのに時間がかかる」など
  • 設問の順番は難しいものを後回しにする勇気も必要

教材例

  • 『筑波大附属高 過去問10年分』
  • 『駿台・Z会 中高一貫校模試(国語)』

理由

記述問題は時間がかかるため、「どこにどれだけの時間をかけるか」という計画的思考が極めて重要です。過去問を繰り返す中で、時間配分と解答順のパターンを自分の中に確立しておくと、本番で焦らず対応できます。

  1. ミスを防ぐための見直し技術の習得

国語の見直しでは、「漢字の誤字」「主語と述語の不一致」「指示語の誤用」など、表現上のミスを見抜く力が重要です。特に記述問題では、文法・文脈の整合性を確認する力が得点アップに直結します。

方法とポイント

  • 記述問題は“声に出して読む”ことで文の不自然さを確認する
    • 語順・助詞・主語述語のねじれを発見しやすい
  • 答案を見直すときは「3チェック方式」
    1. 設問の条件に合っているか
    2. 文の意味が通じるか
    3. 本文の内容と矛盾がないか
  • 見直し時間を5分は確保するよう、あらかじめ計画しておく

教材例

  • 『中学国語 記述の見直し練習帳』
  • 『Z会 添削課題の再演習問題(国語)』

理由

国語の得点は「ミスをどれだけ防げるか」によって大きく変わります。設問意図から外れた記述はゼロ点になることもあるため、冷静に自分の文章を点検する技術を身につけておくことが、答案完成度の向上につながります。

まとめ:国語力は“読んで・書いて・整える”力

筑波大学附属高の国語は、正確に読み取り、論理的に書き、丁寧に仕上げるという3つの力を総合的に問う試験です。知識や感覚に頼らず、地に足のついた力を丁寧に伸ばすことが、合格への近道になります。

 

今日から実践できる3つの対策:

  1. 評論文や随筆を「論理構造を意識して」読む訓練を始める
  2. 毎日1題、記述問題に取り組み、自分の言葉で書く練習を継続する
  3. 過去問演習で、時間配分と見直し力を“答案単位”で養う

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